ワープ

阿蘇と熊本市内には400~500mの大きな標高差があって、その坂は結構難所で昔は随分と時間がかかっていたらしい。それが震災前の6年前に4車線化され、結構速くなったといわれていたが、それでもカーブの多い、少し危ない道だった。JR豊肥線は日本で数か所しかないスィッチバックで、鉄道ファンは楽しいかもしれないが…な感じだった。それが5年前の地震で道路も鉄道も寸断、阿蘇は陸の孤島になった。ミルクロードという、牛が通ってたんではないかというつづら折りの道が「迂回路」になった。坂は一段ときつくなり、4トン車はしばしばエンコした。そうすると後続が大渋滞になった。そんな日々が今年春の「北側復興道路」と呼ばれる高規格道路の開通で一変した。僕は4車線化された57号線しか知らないが、その感覚からしても完全に「ワープ」だ。カーブのない真っすぐな3.6キロのトンネルを抜けると、眼前には世界に冠たるカルデラと阿蘇山が広がる。この前、朝7時台にこの新道路を使って熊本方面に向かって驚いた。熊本方面「に」ではなく、熊本方面「から」長いクルマの列。おそらく通勤だ。人流が昔と逆転したようだ。やはり道路の威力はすごい。阿蘇はいま火山も元気だが、街はモノとヒトが活発に動いている。それを感じる。それはやはり道路の力によるところが大きい。間違いなくお互い近くなり快適になった。あと、何年かすると、この道路は九州道につながる。そうすると、福岡からヒトとモノがくるようになる。楽しみだ。

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