日本のEV化

先週末土曜日の日経朝刊は「EVシフト 地方が先行」という記事が1面だった。地方ではがガリンスタンドの閉鎖が続いていて「給油過疎地」という言葉も生まれているくらいの状況も背景らしい。阿蘇は観光地なのでガソリンスタンドは国道沿いにたくさんあって給油過疎地な感じはしないが、ちょっと町の外にでると確かに最近はガソリンスタンドを見つけるのは大変だ。30年前全国に6万店あったガソリンスタンドはいまは半分まで減ったと記事にはあった。 EV は家庭用の蓄電池としても有用。大きな災害を実際に経験した身としては災害時の緊急電源や、真冬の夜に停電したときのためのバックアップ電源としてもEVは使える。いいことづくめな気がしてきた。他方、日本は既に真冬や真夏にピーク電源を賄えるか賄えないかの瀬戸際に来て、毎年何日か緊迫の日があるらしい。これで EV 化が進むとピーク需要は確実に賄えなくなる。電源新設=どこか発電所を何基か造らねばならなくなる。原発か?→これやったら辺野古の比ではないくらいものすごい反対運動が全国で噴出するだろう。じゃ、火力か?→「何やってんねん」なことにしかならない。欧州では既に電源構成が再エネソースにこの20年で猛烈にシフトした中でのEV化がある。まさに統合的な産業政策のようにみえる。日本はもはや自動車産業だけの問題でこの EV 化は進められないというところに最大のネックがあるみたい。

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