ファン・ファースト

球春到来。きょうからプロ野球はキャンプイン。コロナ禍のキャンプはもう3回目。世が世ならクルマで日南まで見に行くところだが残念だ。今年の注目はやっぱBIG BOSSの日ハム。新庄の言動はもう全部常識外れというか常識破壊というか恐らく旧世代の不興を大いに買っていることは間違いないが、ファンマネジメントという意味ではやはりこれだけ適材はないと思う。日ハムの経営側の慧眼だ。親会社が新聞社で系列のテレビ局に夜な夜な試合を全国中継していた某金満球団と違い、ファンを獲得して根付かせ維持するって大変なことだ。かつてパ・リーグは社名の広告費程度に野球を理解していない体たらくのオーナー会社ばかりだったので、パ・リーグは興行として危機的レベルだった。日ハムも体たらくのひとつだったがあるときを境に改革球団に変貌した。東京を離れ本拠地を札幌に移したのが2004年。もう18年も前だ。某金満球団のファンばかりだった北の地で一からファンを開拓していった。ものすごい田舎にまで選手を送ってサイン会をやっていた映像をみたことがある。いまは常勝球団のホークスも前身のダイエーが南海から球団を買収して福岡に来たのが33年前。福岡は現にいまだに隠れ「ライオンズ」ファンがいる。大阪由来の「ホークス」が福岡で受け入れられるのはとても至難なことだったが、あの王さんが福岡に来て、球団も一生懸命投資して施設が球界トップレベルになり、戦力が整備され圧倒的な常勝球団になった。常勝ならファンもつくが、なかなかマネできるこっちゃない。日ハムは1年後はいよいよ自前のボールパークを持つ。ファンを魅了し続けて2023年4月にハレの日を迎えることができるか。「ファン・ファースト」の日ハムに今年は大注目。

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