中国雑感

冬季北京五輪が開幕した。開幕イベントはテレビでちらっとみただけだが、夏の東京より演出は洗練されていた印象だった。フィールド一面に敷かれた巨大LEDパネルは演出的な効果は絶大だった。いったいこれだけのLEDいくらかかるのか。さすが金持ち中国。こういうおカネのかけ方は日本にはできないよなぁと思った。中国に最初に行ったのは確か2000年の7月。なんかみておかないといけない気がしてプライベートで急に思い立ってふらっと一人で上海に行った。とにかく一人でとぼとぼ街を歩いた。仕事ではソニー在籍時代の2005年から2015年の10年間、むっちゃ行った。特に2010年からの5年間は毎月のように北京や成都に行った。僕がある在中子会社の売却案件の本社交渉担当だった。僕らの子供時分からの中国の印象は「貧しい」「発展途上」のイメージだった。天安門広場に無数の自転車、というのが定番の絵だった。2000年に上海に行ったときも貧しさの痕跡は街のあちこちにあった。2005年に中国に行ったときは北京で携帯電話の工場を見学したが、機械設備より無数に人が突っ立っていたのにびっくりした。あんな人ばかりの工場は初めてみた。毎月のように北京に行くたびに高層のホテルがあちこちに建設され「高度成長」とはどういうことかリアルに目の当たりにした。中国をここまで巨大にしたのは中国人自身の頑張りもあろうけど間違いなく世界から流れ込んできた巨額のマネー。中国という巨大モンスターは間違いなく西側各国のこの20年の「作品」のようなものだ。いまや自信に満ち溢れたこの強大な隣国と対峙するのは全く容易なことではないと思う。

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