事業再構築

巷を賑わす「事業再構築補助金」。関係するとある事業者さんが第5回公募にチャレンジするということで、その「事業計画書」の起草にここのところずっと取り組んでいる。事業再構築補助金はコロナ禍の中小企業政策の目玉で、補助金の額も最大6千万円と従来の補助金メニューとは桁違い。自ずと応募は殺到する。昨年11月の中企庁が公表した第3回公募の応募件数は実に20,307件。採択されたのは9,021件。半分以上は不採択になっている。確かに求められている内容はなかなか「ムズい」。認定経営支援機関とされる全国の地銀・信金・商工会・商工会議所・税理士・プロコンは殺到する応募希望に対応するのにずっとフル回転だろう。こんなのプロの支援がなければ忙しい事業者さん単独では絶対に無理~、なレベルだ。新しいチャレンジをするとき一番おカネのかかる設備投資等を手厚く支援するこの補助金。事業者にとっては事業リスクの軽減には間違いなくなるので殺到する理由はよくわかるが、「大胆なチャレンジかどうか」を国が審査するものでもある。究極の「審査競技」だ。フィギュアスケートフリーの見栄えや美しさにあたる「流れるような論旨展開」をちゃんと可視化しないといけない。凡そ新しい事業を企画して実施するときは、あっちもこっちもちゃんとみてちゃんと整合をとるのはもちろん大事なこと、基本中の基本ではあるのだけど、この補助金は難しすぎて下手すれば事業者が外部に丸投げ→事情をよく知らない外部機関による作文大会になってしまう危険もある。なかなかきれいごとでは済まない世界。難しい。

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