「知の巨人」の慧眼

『サピエンス全史』を著したユヴァル・ノア・ハラリ氏が、ロシア侵攻から1週間もたたない2月末に、"Why Vladimir Putin has already lost this war" という論考をガーディアン紙に寄稿している。侵攻後のこんなに早いタイミングで、その後の展開も見透かしたような優れた洞察。さすが、知の巨人と崇められるだけのことはある。-(以下引用)- 「開戦からまだ1週間にもならないが、ウラジーミル・プーチンが歴史的敗北に向かって突き進んでいる可能性がしだいに高まっているように見える。彼はすべての戦闘で勝っても、依然としてこの戦争で負けうる。(中略)ウクライナ人の勇敢さにまつわる物語は、ウクライナ人だけではなく世界中の人に決意を固めさせる。ヨーロッパ各国の政府やアメリカの政権に、さらには迫害されているロシアの国民にさえ、勇気を与える。(中略)この戦争は長引きそうだ。さまざまに形を変えながら、おそらく何年も続くだろう。だが、最も重要な問題にはすでに決着がついている。ウクライナが正真正銘の国家であり、ウクライナ人が正真正銘の民族であり、彼らが新しいロシア帝国の下で暮らすのを断じて望んでいないことを、この数日の展開が全世界に立証した。」 -(引用終り)- 本当に全部その通りだ。今回僕たちが、世界同時に、かつ苦々しい思いで味わっている「ロシアという最悪な専制国家体制」のありようは、改めて自由、民主主義、主権、自治、領土不可侵という基本原理の大事さをいやというほど教えてくれた。ロシアのお仲間-悪の枢軸国の中国や北朝鮮の今後のあり方にも今回のことはきっと何かの影響はあると思う。

『サピエンス全史』のユヴァル・ノア・ハラリ氏、ウクライナ侵攻を受けてガーディアン紙に緊急寄稿。全文公開!|Web河出

著作累計が3,500万部を突破した世界的歴史学者・哲学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏は、2022年2月28日付の英国ガーディアン紙に「プーチンは負けた――ウラジーミル・プーチ…

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