熊本地震から6年

きょうは熊本地震の2度目の激震が襲った日から6年。今年は曜日もあの年と同じ。2016年4月16日の未明、というより15日金曜日の深夜だった。熊本地震の最初に震度7のとき僕は仕事で広島にいた。驚いて翌日の金曜日に阿蘇の自宅に向かった。九州新幹線が止まっていたので、小倉で日豊本線に乗り換え別府で下車、レンタカーで阿蘇に向かった。当時、仕事の関係で阿蘇の自宅と広島を熊本駅経由で週次で往復していたので豊肥線が途絶しないか心配だった。益城町が大変な被害だったが、阿蘇地域から豊肥線沿線にかけてはさほどの被害ではないようだったのでその日は少し安心して床についた。その夜だった。生まれて初めての震度6強の烈震。その後大きな余震に何度も襲われ、文字どおりまんじりともできなかった。熊本や大分から電気を運ぶ高圧鉄塔がいくつも倒壊したのでこの阿蘇地域は完全に電源喪失し我が家も停電。幸いなぜか水は出たので電気が復旧するまでに実に5日間自宅で過ごした。停電で当然テレビも見れないので情報源は手動充電のラジオ。あのときのなんともいえない心もとない心理状態はいまも忘れられない。阿蘇カルデラを出るには東西南北必ず何らか急峻な谷や坂を抜けねばならない。外輪山が崩落するのでは。道路が崩落するのでは。普段は考えないような不安に襲われ本当に怖かった。結局、豊肥線も国道56号線も途絶、広島と自宅を往復できない環境になったので、その年の秋、我が家はいったん福岡市内に居を移すことになる。「あの日」を阿蘇で迎えるのは本当に6年ぶり。あれからいろんなことがあったなぁと感慨に耽る。きょうの熊日朝刊一面はすごくわかりやすいデータだった。地震は最近になってようやく2015年以前の落ち着いた状態に戻ってきていることが一目でわかる。文字通り人生を揺さぶった地震だった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です