新幹線がやってくる

コロナ禍前の2019年以来3年ぶりに来た札幌は驚くほどの建設ラッシュ、タワマンがあちこちで建設中。町全体に随分と高い建物が増えた気がする。いまから41年前の1981年、大学2年生の夏にこの町に初めてきた。当時既に大きな街だったが、札幌駅の駅舎も小さく地下鉄はあったが地下街はなく印象的には広島とあまり変わらない大人しい地方都市のイメージだった。それがいまやハイセンスというのか、福岡とはまた全然違う趣の、緑豊かなシャレた高品位の街になった。2000年くらいから2年ごとに何度も足を運んでいるが、この20年くらいの変貌は本当に目覚ましい。そんな札幌が2030年に新幹線で東京とつながる。函館まで来ている新幹線が延伸される。東京と5時間でつながる。既に札幌新幹線駅の工事も始まっている。70年代、80年代東海道山陽新幹線が地域を大きく変えたのを僕らは実感をもって目撃したが、思い切り人口が減り始めたという未体験ゾーンの経済社会の中でこの札幌延伸は札幌や北海道にどんな意味を持つのだろうか。新幹線といえばストロー効果とかいって地方の活力を逆に東京に吸い取られてしまって地方が衰退するという側面がよく強調されるが、願わくはこの新幹線が東京の活力や経済力を札幌が逆に吸い取るような「逆ストロー効果」を心から期待したい。この新幹線開通で北海道の未来が明るいものになってほしいなあ。

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