瀬戸際

今朝日経オンラインで見かけた記事「宿泊・旅行5000施設、コロナ下で閉業 NTT系と独自調査」。国内のホテルや旅行会社の1割に当たる約5000施設が、新型コロナウイルスの感染拡大後の2年間で閉業した可能性があるのだそうだ。そりゃそうだろうなぁと思いつつ、具体的な数字で示されると改めてそのインパクトを感じる。都道府県別で減少率が大きいのは大阪府で2020年比▲16%、次いで東京、愛知と続き福岡県も▲10%超。やはり大型の宿泊施設を抱える大都市。東京五輪で設備増強や新築もしただろうし固定費負担は相当に大きかっただろうから、なるほどなぁの結果だ。需要がある日突然「蒸発」し、それが2年超も続いているという「ありえない不条理」に、それでも観光事業者がなんとか事業継続できているとしたら、それは借入金の積み増しや雇用調整助成金による現金注入のおかげだ。助成金は返さなくてもいいが、借入金は返さないといけない。そのためにはキャッシュフローが必要。人工的にでもなんでも観光需要を作らないと本当に事業は干上がってしまう。この夏は「再起動」の筈だった。第●波とかいう度に自粛していたら、観光インフラはどこかで不連続的に崩壊してしまう。結構既に瀬戸際にあるような気がする。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC15B2C0V10C22A6000000/

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