「人材共創経営」のススメ(続)

副業兼業/プロボノ人材の外部人材活用というテーマが気になって、昨日は東北経済産業局のセミナーにオンライン参加してみた。実際にこうした人材を活用している会社さんが登壇していろいろ話をしてくださった。資料だけではわからないところも聞けてよかった。でも具体的に、どういうスキルレベルや専門性の人を、どのくらいの労働密度/頻度で、いくらで、どのように使い倒しているのか、本当に知りたいところは結局よくわからなかった。「いくら」という部分が公にされるはずもなく、それはそれでいい。昔もいまも人材の流動化の最たるものは「転職」。たくさんの転職仲介事業者が生まれて消えてったが、僕らの頃は珍しかった転職もいまじゃ極々普通なことのようで、おそらく転職仲介市場はさぞ繁盛しているのだと思う。だって全国のテレビCMが打てるほどだもの。ここにきて、副業/兼業人材という新たな「供給」が突如として表れた。もう既に数多の仲介事業者がおそらくベンチャー主導だと思うがたくさん生まれていることにも驚いた。たぶんこの話、供給主導、供給過多状態だから、需要と出口拡大を業界を挙げて一生懸命やっているということだと思う。いわば出口側に対する啓蒙期。実際のマッチングは転職市場ほど実績や成熟がないので供給側も需要側もまだ模索状態ということだろう。僕自身は副業兼業の世界を経験したことがないので副業兼業の働き方のリアルがイマイチ想像ができない。仕事に「誰かに指示される領域」と「誰にも指示されない自己管理の領域」が混在するのって面倒くさいないかな、混乱しないかな、と心配になるが、そもそも今の世代と僕とでは勤労観、働き方、価値観が違うから、これは旧世代の杞憂なのだろう。キャリアの多様化、専門性の進化、社会課題解決への参画、等々、副業兼業の仕組みを使って地方に関わりたい人が増えていくのは確かに自然な流れだ。なんといっても移住しなくていいし。問題は地方の側がこれらの人をいかにうまく使いこなせるか、なんだな、たぶん。

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