ありがとう、長野

思わず二度見した。長野が巨人に電撃トレード。しかも無償。なぜだ。そう思った。その後出てきた情報は、トレードは広島側から巨人に打診して巨人が受け入れたものだった。FAで巨人に移った丸の人的保証として2019年から移籍した大物選手の長野。丸の抜けた穴を埋めて余りある。みんなそういう期待と想像をしたが、実際の成績は期待を大きく下回るものだった。しかしなぜかファンに愛された。なぜかはみんなが知っている。長野の溢れる人間性。実際に会ったことはないけれど、たまのお立ち台インタビューからも十分伝わった。球団本部長の昨日の会見も粋だった。もちろんカープとしては年俸を下げる前提で契約する気はあったけど、38歳になる来季、どうせなら好きな球団でキャリアの最後を迎えさせてやりたい。本当にそんな人間的なというか、下手すりゃ甘いと言われかねない温情人事があるのかと思うが、それがカープという球団なんだな。それもこれもやはり人間性のなせる業。監督になった新井がそうだった。自由契約になって広島に帰ってきて3連覇の立役者になって最高の状態で引退した。別に巨人に優勝してほしいなんてこれっぽっちも思わないが、満足した野球人生、そのあと指導者につながるキャリアを歩むには、もう一花咲かせてほしい。ネットには長野に対する愛惜と感謝の言辞があふれている。こんな選手も珍しい。ありがとう、長野。

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