「ひとつの時代の終わり」

ツイッターを買収したイーロン・マスクが一夜で世界で4千人以上の従業員をクビにしたという報道でにぎわっている。僕はツイッターのアカウントは持って閲覧だけはしているが一度も投稿したこともないし、しようと思ったこともない。「鎌倉殿の13人」の放送が毎週終わるたび何十万人の人たちが一斉に「つぶやく」のは壮観だし、多くの人と気持ちや情報を共有できるのは素晴らしい。災害時に一番頼りになるのもツイッターだった。他方で、言葉の乱闘というか、罵詈雑言行き交うのもツイッターだし、フェイク、偽情報、差別等々匿名をいいことにやりたい放題の場でもあった。検閲という言葉を使うかどうかは別として、社会の公器、道具となった以上不適切投稿を削除するのは当然だと思うが、マスクはそれが不要だという。解雇された従業員が「ひとつの時代が終わった」とつぶやいているのは、文字通り、これまでのツイッターは死んだということかもしれない。マスクがトランプを応援するためだけにこの会社を買収したとは思えない。マスクのことだから、きっと凡人が考えもつかないようなすごいことを仕掛けてくるのだろう。20年前は検索機能らしきものはあったがGoogle検索もFacebookもYouTubeもツイッターもなかった。いまじゃ世界中の人々がどっぷり浸かっている。僕のようなじじいは「別になくても困りはしない」とうそぶくことはできるが、コロナで隔離されたこの夏はスマホとSNSがないと死んじゃう気がした。半導体の進化でデバイスは進化し続ける。デバイスの進化がサービスの進化を生む好循環だった。ツイッターが果たしてどう化けるのか、マスクは何をしでかすのか。大注目だ。

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