友情の右振り

4日前の日経新聞朝刊の記事「犬のしっぽ右振り、友情の証し? 各国で研究成果相次ぐ」ディープラーニング系のAIを用いて、ビーグル犬約10匹のしっぽの揺れ方、振れ幅、スピード等計2万1千回の動きを分析して、「心を開いた人にはしっぽを右方向に片寄らせて振る」ということを中国科学院の研究チームが今夏に発表したらしい。犬のことが大して好きではない僕にとってはAIのリソースの無駄遣いとしか思えない研究だ。犬の側からみてるのか、相対する飼い主のほうからみているのか、そこを勘違いすると、大変不幸な(もしくはハッピーな)誤解を生んでしまう気もするが、これはたぶん犬のほうからみての右左だろう。試しに我が家の10歳のトイプーを観察してみたが、どうみても左右均等にブンブン振っていた。たった10匹の研究だから最初から眉唾な記事だと思わなくもなかったが、中国科学院をレスペクトしてうちのわんこは多分例外事例だと思うことにした。記事では別の研究も紹介されていた。日本の国立環境研究所は介護を必要としない65~84歳の約1万1千人を対象に3年半にわたり調査。過去に一度も犬と暮らしたことがない高齢者の介護や死亡のリスクを1とした場合、飼っている人のリスクは0.54と半分程度だったらしい。雨の日も晴れの日も酷暑の日も激寒の日もわんこはさんぽを要求する。こういう強制的な運動は高齢者にはいいに決まっている。だからといって、もし仮に1人になったら僕は犬を飼う自信はない。なかなか世の中ままならない。

「https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE257DC0V21C22A1000000/

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