キャベツ畑に建つ巨大工場

仕事で熊本県下あちこち行くが、熊本はどこに行ってもどこまで行っても山と川と畑と田んぼが広がる風景だ。巨大な自動車工場と協力部品会社を抱える町で生まれ育った僕にとってどこまで行っても工場がないという風景は新鮮でもあり少し奇異でもあった。そんな熊本に突然空から降って沸いたように巨大半導体工場が降臨してきた。キャベツ畑の前に姿を現してきた巨大な建物。嗚呼、久々に見る工場だ。別にこの辺りは特段交通が便利なわけでも高度人材がわんさかいるわけでもなく、立地した理由はただ阿蘇の山から地下水となってこんこんと湧く大量の水だ。ここのところ、地域のテレビや新聞でTSMCの名前を聞かない日はない。問題山積、行政も経済界も大学もまさに狂想曲状態。でもまあそうやって、この工場がこの辺の風景も経済もきっと大きく変えることになるだろう。キャベツ畑、いまのうちにせいぜい写真に残しておこう。

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