急な下り坂

経済学者の野口悠紀雄氏の直近のコラム「日本人は外国人客急増の「貧しさ」をわかってない」 (https://toyokeizai.net/articles/-/640661) はホントにそうだよなぁと思わせる内容だった。日本が貧しくなるにつれ人材も劣化してきたという。以下引用「文部科学省の科学技術・学術政策研究所が8月に公表した「科学技術指標2022」によると、研究内容が注目されて数多く引用される論文の数で、日本は3780本。スペイン3845本、韓国3798本に抜かれて、過去最低の12位に転落した。なお、1位は中国(4万6352本)、2位はアメリカ(3万6680本)。日本は中国の12分の1だ。さまざまな国際比較ランキングでも、日本の人材の質が低下している。」80年代後半から90年前半の、いまから思えば経済的に日本が一番輝いていた時期を知る野口氏だからこそ、今の状況が歯がゆく危機的に思うのだろう。実効為替レートは50年前、つまり1972年、変動相場制に移行する前の1ドル360円時代と同じ水準らしい。あの頃は国が若かった。いまは逆だ。急な下り坂は思いの外苦しい。

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