ツール・ド・九州

1月30日の日経新聞九州版に「ツール・ド・九州、10月初開催 世界からトップ選手」という記事が載っていた。「国内外からトップ選手の参加を見込み、福岡県の豪雨被災地や熊本県、大分県の雄大な自然の中を駆け抜ける総走行距離400キロメートル超のレース。人気の高い自転車レースを開くことで観光客を呼び込み、九州を魅力的なサイクルツーリズムの土地として世界に発信する契機にする。」とある。下記のルート図から想像するに、熊本ステージは大分県境の「瀬の本高原」を起点に阿蘇五岳を眼前に雄大なやまなみハイウェイをくだり阿蘇市に入る。阿蘇神社前を通って宮地駅前で左折、高森回りで南阿蘇「くぎのの郷」に到着するコースと思われる。おお、素晴らしい、待ち遠しい、そして感慨深い。8年前、東京から阿蘇に移住してきたとき、最初の仕事は阿蘇市からの委託でDMOの組成を含めた観光振興の打ち手を助言することだった。自分なりにいろいろ調べた結果「サイクルツーリズム」で阿蘇地域を活性化しませんかということを阿蘇市長に提言した。阿蘇からやまなみハイウエイを経由して別府まで行き、フェリーで四国・八幡浜に渡り、松山・今治を経由して、しまなみ海道・尾道まで行くルート、名付けて「やまなみ・しまなみ」サイクルルートの商品化を提言した。なんか漫才コンビの名前のようだが、世界に冠たる自転車の聖地・しまなみ海道に阿蘇を接続することは現実的だし魅力的だと思った。そしてなんと阿蘇市長を広島・尾道までお連れして尾道市長に引き合わるようなこともやった。その後、間もなく熊本地震が起きてサイクルツーリズムどころではなくなって、自分もその話に関われなくなったが、気がつけば、阿蘇市はいまや積極的にサイクルツーリズムを推し進めている。あれがきっかけだったかどうかはわからないが、自転車に全く関心も興味のなかった阿蘇市長の視野を広げることにつながったのは間違いない。あれから8年。こんな大規模なイベントが開かれるなんて。折しもTSMCのご当地・台湾は言わずと知れたサイクルツーリズム大国。こうしたイベントが台湾人の親・熊本感情を育んでくれるに違いない。

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