水の国

今朝NHKの熊本ローカルで「県内の地下水の量はびわ湖の約1.6倍 熊本大学が試算」という話をやっていた。琵琶湖の1.6倍!?? なんかの間違いではないか。そう思った。なんならいまでも思うかも。熊本は阿蘇の伏流水などのおかげで豊かな「水の国」と謳っているが、その具体的な量を推定したのは初めてらしい。本当だとしたらすごい水の量だ。琵琶湖はその面積は670㎢。南北の長さは約60km、東西の最大幅は約20km。自転車で一日では回れないほど大きい。一番深いところの深さは100mあるという。京都府、大阪府など淀川流域の約1450万人!が1日に使う水の量の約11年分に相当の水の量をたたえる湖だ。その1.6倍が県内の地下をコンコンと流れているというから、ほんまかいなという思いはあながち間違いではない。ちなみに白川流域最大の都市はもちろん政令指定都市の熊本市、その人口は74万人。淀川水系1450万人のざっと20分の1。11年×20倍×1.6倍で計算すると熊本市が1日に使う水量の350年分の地下水をたたえている、ということになる。24世紀まで大丈夫ということか。これならTSMC工場のあと2つや3つ、楽勝で作れそうかな。こんなことうっかり中国にばれたら台湾有事のときについでに熊本も狙われるかもな。ともあれ、古来、水の豊かさが都市の繁栄の決め手だった。水がそもそも不足する福岡が九州の基幹都市になり、熊本がそうならなかったのはなぜだろう。本当なら熊本が九州の基軸都市の要件を備えていたはずだ。他方、地下鉄を作れなかったのも、地下水が多すぎて当時の技術では無理だったという話もある。過ぎたるは及ばざるが如し、か。いずれにしてもいろんな想像をかきたててくれる朝のニュースだった。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20230210/5000018246.html

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