オープン間近

昨日は、オープン間近の熊本空港の新しいターミナルの内見会に行ってきた。これは熊本商工会議所が会員向けに企画したもので、新奇モノ好きの僕的には「行かない手はないでしょ」なイベントだったので他のスケジュールをリスケしてまで参加した。行ってよかった。中はまだいろいろ工事中だったが最終仕上げに近い状態で備品や什器があちこちで搬入されていた。空港会社の職員が直接いろいろ隅々まで説明してくれて非常に勉強になったし面白かった。熊本における最初に飛行場は、知らなかったが、健軍の自衛隊の基地あたりにあったらしい。住宅密集地の飛行場は危ないということになったのか、1971年に現在の益城町に移転した。いまから50年以上前のこと。2016年の地震では建物が一部損壊し、空港が数日閉鎖された。樺島知事の「創造的復興」の号令の下に、空港運営の民営化とセットで空港ターミナルビルが一新されることになった。なかなかの英断だった。その英断のおかげで樺島知事は誇るべきレガシーを後世に残したといえる。民営化は通常建物を居抜きで民間会社が運営し収益を上げるのだが、今回はビジネスモデルとセットで空港ビルのありようを一から構想できる。事実かなり思い切った提案が随所に盛り込まれている。その最たるものは飲食物販を保安検査後のスペースに置いたこと。保安検査後なので見送り客は同行できないが、搭乗客は保安検査通過時間を気にせずに搭乗時間ギリギリまでショッピングや飲食を楽しめる。なぁるほど。建替え前の空港ビルは本当にショボかった。入居している店もどれもイマイチだったし、全くおカネが落ちる気配がない場所だったが、今度は違う。選び抜かれた銘店25店が軒を連ねる商店街のような回遊スペース。空港会社のラウンジを常用する人たちもラウンジに籠るのはもったいないと思うのではないだろうか。イートインのスペースもあちこちに設けられ、賑わいの場所になる。クラフトビールを飲めるお店はちょうど搭乗口の真ん前にある。滑走路を眺めながらビールを飲む。まるで海外でよく見た空港のよう。舞台装置に文句なし。あとはオープンを待つばかり。オープンは3月23日。

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