なんだ、これは!?

WBCの期間中は久々テレビに長時間釘付けだった。その功罪はいろいろあって、罪のほうでいうと同じCMを何度も見せられる羽目になった。その結果、僕の記憶にいちばん残ったのは「なんで日清食品はこんなヘンなCMばかりつくるんだろう」という素朴な疑問だった。Google検索で「日清 CM」と入力すると、さらに「気持ち悪い」の他「おかしい」「面白い」「滑っている」等々やっぱ僕のように気になっている人がいるんだと思う。よく考えれば、日清食品はカップヌードルでもどん兵衛でも焼きそばUFOでももはやライバルがいない圧倒的巨人、おそらく独禁法スレスレの存在のはずだ。本来ならおカネかけてテレビCMを打つ必要もないだろうに。そんな思いでいろいろネット記事を漁ると日清食品創業家の安藤社長はこんなことを述べている。「ターゲットである若い人たちは、まず『何だ?このCMは!』と感じれば、すぐに手元のスマホで調べますし、ウェブサイトやユーチューブでCMを繰り返し視聴する。(中略)食品として、おいしく、安全・安心な商品であることは当然として、ブランドコミュニケーションによって話題を拡散できれば、店頭で商品を選ぶ際に商品のブランドが自然と想起される。お客さまとブランドの間に文脈を生み出し、“マインドシェア”を上げていくことを最も重視しています」(引用終わり)なるほど。「なんだ、これは!?」と思った僕もまんまと日清食品の意図通りの反応だったわけだが、但し、SNSに全く直行はしていないわけで。このことで自分は見事に日清食品のターゲット顧客から外れているということが確認できた笑。いまどきのマーケティングを知るにはよい教材でした。ちなみに日清食品のHPのIRは面白かった。「日本を未病対策先進国にし、世界のフードデザート問題を解決する」というミッションを掲げているなど知らなかった。「カップヌードルは身体によくない」という俗説?偏見?先入観?は僕らの世代には確かにある。それを超越して崇高なミッションビジョンを掲げているのはさすがトップ企業。

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