互いに呪い合う国
令和4年度の最終日。トランプが大陪審により起訴されることが決まったという速報が朝7時前に駆け巡ってニュース番組はおおわらわ。何がどうなっているのか、今後何にどう影響するのか皆目わからないけど、いいニュースでないことは間違いない。このところ、アメリカは内戦に向かっているという見出しのネット記事や単行本をよく目にする。1年前のとある記事にはこんなことが書いてあった。①現在の財務環境と欲望・価値観の相いれない違いは、何らかの形の内戦につながる要因と一致している ②人々の二極化が進み、より感情的になり、政治的動機を持つようになるにつれ、メディアとプロパガンダのゆがみのために何が真実か分からなくなることが多くなる ③人々の怒りの背景にある原因が、そうした人々にとって意思決定の制度よりも重要になれば、その制度は危険にさらされる ④勝つことがだけが唯一重視されると、非倫理的な争いは自己強化的な形で一段と激しくなる(引用終) 云々。まぁどれも一般論ではあって、人間ってある意味そもそもそういうものよね、という気もする。相いれない価値観が衝突を生み、衝突は怒りを生み、怒りで互いが互いに呪いの言葉を浴びせあう。中国やロシアはこの機を絶対に逃さない。悪質なプロパガンダをぶっ込まれるだろうし、敵の敵は味方、トランプはむしろ中露を積極的に使うかもしれない。ここでアメリカが内戦もしくはそれに近い混乱が起きると日本はよりどころを失いかねずいずれ対中、対ロで孤立するかもしれない。そうなれば最悪の状況だ。