〇〇のきもち

妻は大の犬好き。三度のメシより、下手するとダンナより犬が大事。「いぬのきもち」という雑誌を購読している。「いぬのきもち」。創刊は2002年。通信教育のベネッセがやっている。実にもう20年だ。書店売りはしていなくてすべてサブスクリプション。発行部数は毎月6~7万部というところ。創刊責任者がネットのある記事でこう話ししている。「最初に役員会議で企画を出した時は、みなさんほぼ反対でした。無理ないですよね、教育の会社ですから。今ほどペット産業が市民権を得ていなかった時代ですし。でもペットと家族に関する様々なデータを集めて、動物と触れ合っていると子どもの犯罪率が減ることがアメリカでデータ化されていたことや、命の大切さを学べることなどを力説しているうちに、当時の福武社長が面白そうだからやってみれば?と言ってくれたのです。懐が深いなと、うれしかったですね。」なかなか面白い。文字通りゼロからイチを起す模範的な社内ベンチャーだ。ターゲットが明確だという意味でマーケティングのお手本だし、何よりネーミングがいい。これが「犬の飼育法」みたいなタイトルなら絶対ここまで成功していないだろう。物言わぬペットの気持ちや体調を知ろうとする試みは古今東西いろいろある。「いぬのきもち」というタイトルはそういうペット好き、犬好きの心理をうまく捉えていて秀逸だ。そう考えると、「〇〇のきもち」という目線、発想はいろいろ仕事にも応用できそう。犬好きでもない僕が犬からたまには学ぶことがある。

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