孤立

長野の事件はとても悲惨な事件だった。何の落ち度もない4人が一瞬にして惨殺されるなんて。犯人はその昔、入学した県外の大学を中退して実家に戻り、爾来、「引きこもり」の定義にあたるのかどうか知らないが、およそ近所、世間、社会とのつきあいを絶って孤立していたようだ。この手の事件が最近めちゃくちゃ多い。安倍元首相の暗殺犯人、岸田首相をこの前爆殺しようとした犯人。東京の電車の中での無差別切りつけ事件の犯人たち等々。いろんな理由で若くして社会に一方的な恨みを募らせてとてつもなく重大な犯罪をいとも簡単にやってしまう。理由はどうあれ社会との接触を自ら断った人たちがいつしかとんでもない反社会的な存在になって無辜の人たちに牙をむけるという… 被害に遭う側はたまったもんじゃない。とんでもない不条理。今年3月、内閣府は「引きこもり」の推計人数を146万人と発表した。15歳~64歳の人口の2%に相当する。2%って50人に1人。昔なら1学級に1人が「引きこもり」ってことだ。「僕は/わたしは社会との関係を断ってます」という人が50人にひとりって… やっぱり深く病んでる、このいまの日本の社会。引きこもりまでいかなくてもいまの社会に対して距離を置いている、一線引いている、なんなら一切関心ありませんという、孤独化しがちな若い人はもっともっと多い気がする。親はみんなその子の輝ける未来を夢見て一生懸命子育てしたはずなのに。なんでこうなっちゃたかなぁ...(嘆息)

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