マイナカード騒動

名寄せの不手際を発端にマイナンバーカードの問題がいつの間にか政権の存続につながりかねないくらいの大問題になりつつあるらしい。全く理解できない。名寄せの問題はアナログからデジタルに情報を移す際に人の手が介在する以上間違いは起きうる。間違いは是正すればいいだけのこと。そもそも国民総背番号というか、国民1人1人のナンバリングはもう随分前に導入されていた。ナンバリングする以上はする側に明確な目的がある。行政サービスの向上と効率化。役所仕事という言葉があるように、いちいち役所にいって待たされてハンコついて半日潰すというのは行政、国民双方にとって無駄だった。加えて、行政にはやはり当然というか「国民管理」の目的もある。社会保障など支出が右肩あがりし続ける中、徴税を公平かつ効率的にやるには、国民の収入の捕捉を正確かつ完璧にやる必要がある。給付金補助金を迅速かつ公平に配るにも銀行口座の捕捉は不可欠だ。デジタル社会、IT社会になってそれらは全部確実に実現できるものになった。実際、マイナカードをもってみて、脱サラ後始めた確定申告は毎年30分程度で終わる。超簡素・簡便だ。住民票や印鑑登録証明書をコンビニで出力できるのもやっぱ便利だ。すぐ終わる。やってみて初めてその利便性を実感した。かくいう自分も当初は自ら進んでマイナカードの手続きをする気はなかった。5000円のポイント還元とかいうキャンペーンをやっていたのでやっただけのこと。これだけキャンペーン張ってもまだ普及率は6割前後らしい。保険証と一体化というのは要するにマイナカード義務化ということだと思うが、そうなって突然こうした騒動になってきた。紙でいいじゃん、メリットないじゃん。ただでさえ政権に批判的な全共闘世代の高齢者が騒ぎ出して、かれらを岩盤読者層に持つ朝日新聞などが騒ぎを大きくしている感がある。シルバー民主主義のこの国は高齢者がいったん騒ぎ出すとどうにも物事が前に進まなくなる。人口がどんどん減っていくこれから行政サービスも効率化します。マイナカードはそのためのインフラです。これからは国民の義務です、持たない人は迅速な給付金等のサービスが受けられませんよ、と言えばいいだけなのに、と思うが、それができないのが日本なんだな。

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