日中国交正常化50年

きょうは日中国国交正常化から50年の日。50年前、僕は小学校6年生だった。この歳は札幌オリンピックもあったり浅間山荘事件があったりと忙しい年だった。秋に突然日中国交回復となって10月には初めてパンダが上野公園に送られてきて日本中が大変な騒ぎになった。その頃の中国はどうみても貧しい国だった。当時天安門広場の映像といえば自転車に乗った大量の人々の姿だった。クルマなんぞなかったように思う。子ども心には中国は間違いなく後進国、開発途上国の印象だった。それから50年。2000年代前半にGDPで追いつかれ抜かれて20年。いまやその規模は日本の3倍だ。向こうから見れば少なし経済規模ではおそらく日本なんて歯牙にもかけない存在だろう。50年前にはたぶん誰も想像すらしなかった事態だ。日米軍事同盟がなければ尖閣諸島などいまごろとっくに盗られていただろう。僕はいまから10~15年くらい前は仕事で毎月のように中国に行っていた。「昇竜」の中国を毎月観察し目撃していたようなものだった。あれは2007年だっただろうか、ソニーエリクソンの中国拠点の人間でしょっちゅう会話していた男性を日本に出張させたことがあった。いまもそうかもしれないが、中国の人を日本に来させるのは大変だ。滞在中僕が彼の身元引受人になるような書類をいっぱい書いた。名前はレン(仁)くんという。なかなか優秀で快男子だった。その彼が日本に初めて来た。いろんなところに連れていった。数日滞在中の後、明日帰国するという日に彼は僕に、日本(東京)のすばらしさに感じ入ったこと、中国は日本に比べるとまだまだほんとに遅れていると感じたこと等々を、衝撃を受けたテイで話してくれた。あの彼はいまごろどうしているだろうか。台湾有事がますます「数年以内にありうべし」な感じになった今、有事が起きれば日中はまた戦うことになってしまう。そんなことを思うと全然めでたさのかけらも感じない50周年だ。

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