火山灰被害

トンガが津波と火山灰で大変な状況だというニュースに心痛めている。火山灰は厄介だ。移住間もない2014年の11月に阿蘇山が約20年ぶりとされる本格的な噴火を起し、それ以降2年以上にわたって噴火が続いた。真っ黒な噴煙はこのあたりに大量の火山灰を降らせ、日々の生活の中で火山灰との共存はとても大変だった。そしてその最終章が2016年10月8日の大噴火。深夜1時の噴火だったので写真は残っていないが、噴煙は高度1万メートルの高さまで昇ったとされ、この自宅周辺にも火山灰というより大量の火山礫がどっさり降り注いだ。その年の4月に熊本地震があって自宅からいったん退避という形をとっていたので、大噴火のときの様子は詳らかには知らないのだけれど、大噴火の翌日自宅に戻ったらほんとに大変なことになっていた。一帯には硫黄の匂いが立ち込め、周囲の道路も自宅の庭も屋根も雨どいも全て火山灰でびっしり覆われていた。もうこりゃ住めないかもと一瞬思った。そのときの落胆というかやるせない気持ちは忘れがたい。庭に降り注いだ大小の火山礫を手作業で取り除くのが本当に大変だった。なんかそんなことが思いだされて、トンガのことは決して他人ごとではないニュースなのだ。

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