最大のリスク
地震、火山噴火、津波… 自然災害にいろいろ思いを致す今週。日本という国にとっての最大の自然災害リスクは何といっても「富士山噴火」だと思ってきた。環太平洋の火山帯に位置する小さな場所に1億人がひしめく日本。地球が始まって以来こんなことはなかったはず。しかも大火山富士山の半径100キロ内には何千万人もの人々。初めて富士山を間近で見たのは首都圏で働き始めた24年前。クルマで富士山の周りを一周した。遠目で見る富士山とは違い、「火山」を感じたし、その高さと体積は圧倒的なもので畏怖を感じたのを今でも覚えている。同時に超大スケールの火砕流のカタストロフィー(大災害)の積み重ねがこの山を造ったのも体感的に理解した。今日の日経にはその富士山のことが載っている。宝永の大噴火から300年余。「300年間噴火していないのは異常ともいえる状態。いつ噴火してもおかしくない」のだそうだ。いつか必ず噴火する富士山。これだけ関東に人口集中してしまった日本では、もう「その日」を待つしかないのでしょうか。