ロシア

前職では仕事でいろんな国に行ったがロシアには行ったことがない。プライベートでももちろんない。行きたいと思ったことがない。なぜだろう。数年前、ベルリンの「東ドイツ」エリアだったところに行ったときに、ソ連の支配下にあった「東」的な匂いは濃厚に感じた。なんか街の色、雰囲気がとても「どよん」とした空気だった。冷戦終了・東西ドイツの統合からもう何年もたつのにそのエリアは「西」とは違うものを強く残していた。20年前、ロシアと国境を接するフィンランドに行ったとき、フィンランドは鉄道の軌道の幅をあえてロシアとは違う仕様にしてロシアと鉄路で絶対にそのままつながらない工夫をしていると聞いて驚いた記憶がある。フィンランド人の用心深く猜疑心に満ちた国民性はロシアの隣という地勢学的なものが育んだのだろうか。ロシアについては僕は無知だ。行ったこともない。歴史もよく知らない。文学も、ドストエフスキーに学生の頃何度が挑んだが、登場人物が多すぎ名前が複雑すぎ物語が長すぎ何度も挫折した。要するに、彼の国のことを知る機会を持たなかった。ロシアを耳にする機会といえば、ドーピングとか、国ぐるみとか、政敵の暗殺とか毒殺とか、侵略とか戦争とか、とにかくロクな話がない。政体は30年前に共産制でなくなったが、強権、独裁という国のカラーは結局変わらなかった。そのことに逆に興味が湧いてくる。「裏切者は許さない風土」だともいう。やっぱ、怖い国だ。日本は第二次大戦後の一時期、下手したら分割統治され北海道はロシア(ソ連)の統治下になりかけた。本当にそうならなくてよかったと心から思う。

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