「平和の時代」の終わり③
プーチンやロシアへの怒りが世界に渦巻いている。ウクライナにロシアの戦車が進行する姿やロケット弾が高層マンションを直撃して破壊する映像など戦争はこうして普通の人の平時の暮らしを一瞬にして破壊するのだということを示す映像が世界の何十億人という人と瞬時に共有され、それへの怒りと恐怖も瞬時に共有される。やはりSNS社会、インターネット社会というのはすごい。この圧倒的な感情的エネルギーが政府をつき動かし、ロシアのSWIFTからの遮断も驚くほどすんなりと決まった。ロシアを制裁する動きは今後政治・経済だけでなくスポーツや文化交流にも広がるのだろう。仮にロシアがキエフを占領して現政権を転覆させたらロシアという国の孤立は決定的なものになる。ロシアにとっては同胞のウクライナ国民がゲリラ化する。ロシア国民はこれに耐えられるだろうか。ある種の正常化が働いてプーチンがロシア国民により転覆させられるのか、はたまた、中・ロ、これに北朝鮮が加わって、悪の枢軸国同盟ができて、世界の秩序が分断され暗黒化するのか。コロナの次の、コロナよりさらにとんでもない世界が現出してきた気がする。