地獄の顛末

キエフ総攻撃が近いと言われる。しかしもう既にこの2週間のウクライナが侵略される様子はもう酷すぎてテレビで直視できない。「ならず者国家」=Rogue State=という言葉があるが、ロシアこそ史上最悪のRogue Stateであることを満天下に晒した。仮にキエフを制圧したところで、西側の経済と金融システムから遮断される以上いずれ巨額の戦費の調達に行き詰るし必ずロジアは国家破産する。理屈ではそうなのだが、この状況はいったいどこで顛末を迎えるのか。狂人プーチンは核攻撃を開始する/できる力を持っている。何が彼にそれを思いとどまらせることができるのか。側近や軍による暗殺しかもう本当に手がないのか。1962年のキューバ危機のときは僕は生まれていたが、1歳だった。94年の北朝鮮危機のときは実際に開戦の一歩手前までいった。当時大統領のクリントンが38度線まで視察に出てきた。相当事態が緊迫していたことはなんとなくわかったが当時の日本の世の中はそこまでの切迫した危機感はなかったように思う。が、実際の事態は文字通り「寸止め」だった。本当に核戦争にまで行きかねない今回の危機は北朝鮮危機をはるかに超える弩級の危機だ。危機感だけを煽られても仕方がないのかもしれないし、毎日テレビに出てくる「専門家」に何かの答えを期待しても詮無いが、全世界を地獄に落とすこの顛末だけは何としても避けてほしい。

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