Clear And Present Danger
きのうの広島-巨人戦がBS-TBSで放送されていたが、そのあとの討論番組で、核戦争の脅威の話をしていたので思わず見入ってしまった。プリンストン大学が2019年に公開した「PLAN A」と言われる15分のビデオ。ロシアがポーランドとドイツ国境付近に戦術核爆弾を打ち込んだことで戦端が開かれる。NATOは直ちに報復の戦術核をぶち込む。最初のたった3時間で300発の核ミサイルが飛び交い260万人の死傷者が瞬時に出る。このシナリオが本当に怖いのはここから。欧州の主要都市が攻撃されたことで今度は米国本土から長距離ミサイルがロシアの主要都市に打ち込まれる。ロシア全土から応酬のミサイル発射が起き、全面核戦争に突入する。半日も経たないうちに9000万人以上の死傷者(死亡は3400万人)が出る。ここには核による長期の環境汚染の影響は含まれない。主要都市がいわば「住めなくなる」ことの影響は天文学的だ。ビデオでは日本周辺の極東アジアが無傷なように見えるがそんなことは決してない。昨日の番組で言っていたが、ロシアから一番近い米軍基地が日本の三沢、横須賀、横田、沖縄にあることは周知のことなのでロシアの核は当然これらの基地が対象になる。同盟関係にある日本の主要都市もターゲットだと。なんかこうして書くことすら憚れる。ウクライナの惨状がテレビに映し出され、直視できずにチャネルを変えてしまうきょうこのごろ。それでも毎日の日常があって昨日も今日も明日も平和に暮らしているが、ある日突然たった半日で世界が文字通り破滅してしまう現実的な可能性が「いまそこに現実にある」危機として存在している。プーチンがいる限りそうなのだ。