新入社員研修
熊本県中小企業診断士協会が地元の中小企業向けの実施している「新入社員研修」に参加している。もう44回目というからすごい歴史だ。自社単独で研修を実施できない中小企業にとってはありがたいサービスだ。もちろん有償。きょうは僕がワンセッション受け持つ。ビジネスシーンでメールやSNSを使うときのエトセトラというテーマ。やれ炎上だ、サーバー攻撃だ、ハッキングだ、たぶん話することには事欠かない。僕らが入社した38年前は電卓全盛の時代だった。金融機関では「そろばん」研修というのがマジでまだあったらしい。PCは業務でようやく部分的に使われ始めた時代。僕は職場で表計算ソフトを導入した当事者だから当時としてはいちおう先端だった。1995年の「Windows95」の登場以降PCがようやく一人1台の時代が来る。そしてケータイ、スマホときて、SNSはそれから、ここ10年未満に過ぎない。歴史は浅い。しかしこれまでのどんなテクノロジーよりもサービスよりも世の中を変えているのがSNS。ロシアのウクライナ侵略で分が悪いのもSNSの力抜きには語れない。そしてそのSNSを、まるで息をするかのように使っているのが彼ら新入社員世代。あれすんな、これすんなというのは簡単だが、SNSでどんな企業社会を作っていくのか、答えはむしろ彼らの中にある。そういう意味で僕は講師には不適格だ。多分。いずれ研修されるのは僕らの側になる。