ミドルの転職増

きょうの日経朝刊一面は「ミドルの転職、5年で2倍 50歳未満で収入増」という見出しで、特に41歳以上の転職が2015年比で2倍前後に膨らんでいる図が示されていた。40代、50代といえば、役職になって上に昇っていく時期で定年までなんとか逃げ切りたいという思いの人が多い年代だが、世の中が少し変わってきたということか。倍率で増えたと言っても絶対数がわからないので何とも言えないが、この5-6年の人生「100年時代」「働き方改革」で、以前のような日本型雇用の象徴だった「永年勤続」「60歳定年制」もだいぶ変わってきた。企業はシニア層が定年を待たずに早くセカンドキャリアに踏み出せるような教育に躍起になっている。しかし、思うに、ひとつの会社に38年も勤めるということが当たり前、という国は世界を見渡してこの日本くらいしかないのではないか。入社式に始まり同期と同じ釜のメシを食う経験を積み重ね、結果、価値観は同質化し、同調性の強い集団を生んできたのがこの永年勤続文化だと僕は思う。リスクは取らずとも言われたことだけやってりゃ給料はもらえるので、結果「上向き・内向き・後ろ向き」の人間が多く育っているのではないか。個人の立場からみても、せっかくの才能や可能性をひとつの会社が囲い込み、場合によっては潰してしまうのは、社会に対して誠に罪深きことだ。「1社長くても10年」のような働き方になればもっと日本の経済に多様性とダイナミズムが生まれるはずだ。

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