土いじり

この1週間で周囲の木々の緑は全開、芝生にも色が戻ってきた。終日戸外で作業できるくらい暖かくなってきた。冬の間は家に閉じこもっていたが、この季節になれば外にずっと出ていられる。震災後実質6年も放ったらかしの庭は雑草だらけ。お隣に比べ貧相で汚い芝生はこの雑草どもせいだ。というわけでこの週末は草むしりに没頭した。草むしりといっても、根っこからとらないとまた生えてくるので作業は根気とテクニックを要する。黙々と土と草に向き合う。「土いじり」で検索してみると健康効果を謳うものが驚くほど多い。認知症の患者に効果が見られたという研究結果があったり、土中のバクテリアが、セロトニンを分泌するニューロンを活性化する等々。なるほどぉ。しかし一番共感するのはこれ。「畑での草取り。除草剤を使用せずに野菜を作るなら、絶対に避けられない作業です。地道で大変な気が遠くなるような作業です。しかし、ただひたすらに草を取る作業を黙々と行っていると、次第に心が静かになっていく感覚を覚えます。そしていつのまにか無心で草を取り続ける自分に気が付きます。最近はやりのマインドフルネス、ヴィパッサナー瞑想は自分を客観視し、今この瞬間に感じたことに気づきを入れることで「今ここ」を認識することを目的としています。対して、座禅はただひたすらに座り続けること自体を目的としています。草取りは完全に座禅に近い感覚です。ただひたすらに草をとっていることでいつの間にか「無の境地のような状態」を感じられるのが草取り(草むしり)です。」わかる、わかる。草むしりしていると時間が経つのを忘れる。問題は腰痛だけだ。雑草にも時々は感謝せねば。

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