ユーラシア同盟という悪夢

雑誌「フォーサイト」の最近の有料記事「ロシアの生命線は中国との連携:ウクライナ後に想定すべき新経済圏中ロ・ユーラシア同盟」は非常にシンプルで説得力のある内容だった。いわく、「世界経済から排除された ロシアの天然ガス、石油、穀物は中国の需要を満たし、中国が電子・電機、自動車、日用品など工業製品からEコマース、デジタル通貨などの技術をロシアに供給する相互補完である。両国が米国に反発する途上国を糾合すれば、『強権体制・統制経済』の新しいブロックとなり、『民主主義・市場経済』を掲げる米欧日豪などの陣営と対峙する『21世紀型新冷戦』に向かう恐れがある。」…確かに。ロシアはVISAカードやマスターカード使えなくなっても銀聯カードで間に合っちゃうのだろう。ルーブルが暴落から一転侵攻前の水準に戻ったのも中国が買い支え得ているのかもしれない。経済的排除でロシアを干し上げるという西側の作戦も結果、底が大きく抜けているという話。中ロ同盟というが、実際にはロシアが中国の衛星国に成り下がるということで、逆に中国にとっては欧州の東側まで届く新モンゴル帝国になる千載一隅のチャンスかもしれない。習近平の悲願は世界地図を14世紀くらいの状態に書き換えることだと聞いたことがあるが実現するかもしれない。難渋気味の「一帯一路」構想も形を変えて意外に早く完成するかも。しかしこれは日本にとっては悪夢だ。叶うものならハワイ群島あたりまでいますぐ列島ごと引っ越したいくらいだ。東側、西側とはよく言ったものだが、もしこの絵が本当に実現したら東も東、「極東」に位置する日本の安全保障は相当に容易なものではないことくらい子どもが考えてもわかる。戦後77年。「パックスアメリカーナ」の下で、発展と繁栄、自由と平和を謳歌してきたひとつの時代が本当に終わるのかもしれないという、とても暗然とした気持ちになる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/dad03905e5ebeb6779e221bb81aaa8332b1d4641

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