沖縄復帰50年
きょうは沖縄復帰50年の日。当時の発行された記念切手をきのうたまたま見つけた。きれいなデザインだ。戦後アメリカの施政下に置かれ、通貨はドル、クルマは右側通行、本土に行くにもパスポートがいる等、日本が敗戦したという事実と結果を戦後27年間沖縄だけが占領と言う形で引き受けてきた。僕は一度だけ沖縄に行ったことがある。1987年のこと。慶良間の美しい珊瑚礁が強烈な思い出としてあるが、同時に、沖縄本島のどこまでも広大に広がる米軍基地には実際にみてみて心底驚いた。また基地の爆音・騒音もすごかった。日本本土ではあまりなじみがないがジェット戦闘機の爆音てのははもうすばらく会話ができない、聞こえないほどすごい。たった数日の滞在中にも、米兵が小学校に盗みにはいってどうのこうのという報道が毎日夕方のローカルニュースで報じられていた。こういう不条理がもう戦後80年近くもずっと続いているのは沖縄に人には本当に忍びない思いだ。「基地なき沖縄」を願う県民感情はよくわかる。同時に、もしいま米軍がいなくなったら、あの中国がすぐに絶対に奪いにくる。「沖縄は中国の固有の領土」だと絶対に言う。この美しい島と文化が日本国の一部であることは日本人としても改めて誇りであり宝だと思う。じゃぁいったいどうしたらいいのか。最適解がないからこそのこの長きにわたる不条理と苦しみなのだろうが、やっぱりもっと多くの日本人、特に若い人が沖縄を訪れ、なんだったら住んでみて、もっと沖縄のことを深く知る、感じる、体験するということなんだろうと思う。僕も来年は是非行ってみたい。