シェア型書店

きのう夕食のとき何気なくスマホのアプリ「NHKプラス」で久々「首都圏ネットワーク」を観ていたらとても面白いニュースに遭遇した。懐かしい神田神保町に昨年新しい形の本屋が誕生したと。店内にはアンティークな感じの広めのスペース、その壁面にずらっと本棚。ひとつひとつは30センチ四方の小さな「棚」、それを希望者に貸し出すというシステム。棚を借りた人は「棚主」になって、自分が他人に勧めたい、読んでほしい本をそこに置くのだ。置くのは本でもDVDでもハンドメイドの本っぽいものでもOK。入会金が11千円+ひと棚あたりの月々の賃料4,400円と決して安く固定費負担だが希望者が殺到しているらしい。棚においてある本を通じて棚主と訪問者が出会う場所。ありそうでなかった双方向コミュニケーションの形。なんて素敵な発想なんだろう。大げさにいえば、感動した。本はいつの間にかアマゾンで買うものになってしまった。自分の検索履歴をたっぷり食ったクラウドの向こう側から勧められるままにクリック。レコメンデーションはいつしかどんどん自分色になる。それはそれでいいのだけれど、「まさかの出会い」はそこにはない。この棚主の仕組みはこうしたアマゾンのモデルにない、ヒューマンで想像力をかきたてるコミュニケーションの要素があってほんとに秀逸。まぁ本のメッカの神田神保町だから成り立つのかもしれないし、いやいや、本好きは全国にいるから地方都市でも成り立つのか。そんなに投資もかからないし結構変動費商売だからいけるかもなぁ。このビジネスモデルはそのまんま全国にライセンス可能というところが本当によい。今後に大注目です。

シェア型書店 – 『猫の本棚』- 本の街、神保町のシェア型書店

本の街・神保町の、静かな隠れ家のような シェア型本屋『猫の本棚』のWEBサイトです

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