高い授業料

先月末、福岡天神の路上で財布を落とした。落としたというか盗られたと思う。夜の9時ごろ、オンライン会議に参加するため、懇親会の二次会を途中で辞して自分のお代を払って、店を出た。右手で旅行鞄を引き、右肩にPCや書類や財布の入ったビジネス用のショルダ鞄をひっかけ両耳はイヤホンで塞がっていた。店を出て数百m、時間にすれば数分、突然ビジネスショルダのジッパーが全開になってPCが落下した。初めてのこと。慌てて落ちた荷物を回収したが財布がない。来た道を何度も往復して財布を探したが見つからない。30分くらい捜索して観念して近くの交番に届け出た。現金はたいしたことなかったがクレジットカード、キャッシュカード、運転免許証、マイナンバーカード、保険証等々、ありとあらゆる大事なものが入っていたので本当に暗然となった。まずはクレカとキャッシュカードを止めた。スマホまで落としたり盗られたりしてたらもうお手上げだった。それから約3週間、突然、福岡の交番から電話があった。その財布が拾得物として届けられたと。拾った人は名乗らずに立ち去ったとのこと。交番は六本松。天神からは遠い。しかし拾得場所はまさにその現場付近で、7月11日に拾ったという。すると都合2週間以上路上にあったことになる。先週末その財布が自分の手元に帰ってきたが、泥も砂も何もついていない。外に放置されていたテイでは全くない。誰かの手元に「保管」されてたとしか思えない。現金もカード類も全てその日のまま。全く謎である。しかし、まぁとにかく戻ってきたということはありがたい。カード類は全て再発行手続きをとってそれなりにおカネがかかったのだけども、そのまま行方不明よりも戻ってきたほうが精神衛生上もはるかにいい。Facebookでこのことを書いたら、いろんな反応をもらった。その中で、日本人のID/パスワード系の個人情報はダークウェッブの世界では高額で取引されているという指摘があった。クレジットカードを物理的に手に入れたらそんな個人情報がわかるのだろうか。生年月日とかパスワードにすると一発なのかもしれない。とにかく財布がなくなるとこんなに困るものなのかを身をもって体験した。高い授業料だった。以後、十分に気をつけます。

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