37年
きょうは日航ジャンボ機墜落事故から37年の日。僕は社会人2年目でまだ結婚もしていなかった。写真や映像が数多く残っているので今見ても事故の凄惨な感じが伝わるし、垂直尾翼が吹き飛んで御巣鷹の尾根に墜落するまでの想像を絶する機体の乱高下の中で何人かの人が遺した家族へのメッセージは時間を超えて心を打つものがある。22年前のアメリカの同時多発テロ(911)でも電話の留守録に残された最期のメッセージには涙した。最後何かメッセージを残すというのは人間の本能なんだろうと思う。飛行機がまだ贅沢だった時代と違い、大量高速輸送はかなり身近なものになった。それとともに重大事故が起きる危険も潜在的には増しているはず。時速300km前後で走る新幹線に乗るたび「何か事故ったら終わりだよな」と思うのは、御巣鷹の記憶がどこかにあるからなんだろうか。