Hall of Fame
イチローのマリナーズ殿堂入りのセレモニーは感動的だった。英語版を昨日じっくり観た。なんかこっちまで感動して泣きそうになった。イチローのメジャーデビューは鮮烈だった。あれからもう21年も経つのか。本当に昨日のことのようだ。スピーチは素晴らしかった。原稿を読む形ではあったけどイチローの英語を話す高い力は推して知るべしだった。日本人の英語スピーチは過去数々あれど、あの万来のネイティブアメリカンの大観衆を、18分も笑わせ、聞かせ、泣かせるスピーチは空前絶後だろう。いや「絶後」は言い過ぎか。大谷もいるし。しかし間違いなく前人未踏だろう。日本人として誇らしく名誉ですらある。ケン・グリフィー・ジュニアが別のインタビューで言っていたが、イチローは「野球選手というもの」の地位を高めてくれたと言っていたのが印象的だった。確かにそうかもしれない。毎日毎日研鑽を積み、節制を心掛け、ベストな状態で毎日を送る。その繰り返し。ルーティンというものの大切さを教えてくれたという意味で彼は野球を超えた伝道師だと思う。それにしても、球団ごとに殿堂があるのは知らなかった。とてもいいな、これ。ファンと選手がひとつの物語を共有できる場だというのはきのうの様子をみてよくわかった。日本でもやればいいのに。カープ球団の殿堂。想像しただけで感動的だ。