コンパクトな大都市
きのうは福岡に日帰りした。心配された台風は夜通し強風が吹いてそれなりに大変だったが、朝には九州から離れ、ああ、よかったと思いきや、九州新幹線の熊本⇔博多間が16時近くまで運転見合わせということで予定の会合に遅刻する羽目になった。まぁそれはいい。今後もちょいちょい福岡には来る機会がありそう。田舎暮らしをしているせいか、福岡に来ると気分が上がる。いつも/何度もいうが、この街はとてもいい趣。僕だけじゃない。みんないう。暮らしている人も東京から訪れる人も。なぜだろう。東京、大阪、名古屋は文字通り大都市だ。福岡は東名阪に比べれば一見「大都市」のテイではない。本当にコンパクト。天神と博多駅なんて地下鉄で6分。そのあいだに駅が2つもある。市電の間隔だ。バスもわんさか走っている。コンパクトなのに都市の交通インフラがしっかりしているので、移動が高速だ。コンパクトでしっかり「中身が詰まっている」というのがカギかもしれない。福岡と熊本は新幹線で40~50分。あっという間だ。結構人も乗っている。人流は活発だ。福岡がいつも人出溢れて活気がある感じなのも九州中から人が来ているからだろう。新幹線と高速道路は九州を福岡を中心とした経済圏にするのにすごく役立っていることが実感できる。他方、あまり、というか全然注目されていないが、生まれ故郷の広島と福岡も新幹線でわずか60分。こちらもあっと言う間に着く。が、新幹線はいつもガラガラだ。人の往来が本当にないということがよくわかる。ま、歴史や文化が違うから、と一瞬思うが、考えてみればもったいないことだ。60分なんて、福岡⇔鹿児島よりはるかに近いのに。やっぱ地続きでないからか。本州と九州のあいだの狭い狭い関門海峡はその実際の距離よりも二つの都市を心理的に遠いものにしているのかもしれない。もったいない。