英国女王国葬雑感

一言でいえば、アポロの月面着陸やケネディー暗殺や911や、数ある歴史的事件、後世に長く伝え残されるであろう歴史の瞬間をテレビの生中継で観れたという感覚だ。女王がほぼ突然に亡くなってから国葬まで2週間足らずでよくあんな空前の大規模な儀式と完璧に滞りなくできたものだと、まずそこに一番驚く。単に葬儀というよりはそこには王室の伝統をいかに可視化するか、国民の絶大な弔意の気持ちをいかに受け止めるか、国民と王室との距離感をいかに演出するか、オリンピックの開会式どころではない様々な要素があるように思うが、どれも完璧だった。どういう葬儀にするかの企画はエリザベス女王本人も関わる形でそれこそ何年も前から練られていたというからその用意周到さに本当に驚く。BBCの国葬中継のカメラ位置など本当に何回もカメラテストしたとしか思えない完璧なアングルとカメラワークだった。リスクというより「必ずやってくるもの」にいかに備えるか、はこうした国家的行事もそうだが、僕らのビジネスの世界でもとても大事なこと。その意味で今回の国葬は究極のお手本だと思う。今回の国葬の完璧な実施をみて改めてUKという国について、さすが7つの海を制覇した国だと心底見直したし、尊敬する。翻って、日本は「必ずやってくるもの」でも不都合なことは「あってはならない」というレッテルを張り、そこからだいたい思考停止になり問題が放置される。実際にいざコトが起きると、今度は様々な「想定外でした」のラベルを張り責任のなすりあいになる。こういう泥縄的ドタバタの光景をもう何年もみてきた。必ずやってくるものにはちゃんと対応しようぜ、ということがなかなか通じにくい国であり国民性だと思う。

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