集団浅慮

ロシアが東部4州の「併合」を昨日発表した。主権国家の領土に土足で踏み込みかっさらうという18世紀、19世紀の時代の振舞を21世紀の今日に平然とやってしまう「ならず者国家」のロシア。昨日のことで危機は一段エスカレーションしたのだろう。連日専門家がテレビに出て解説するが誰もどういう顛末になるのか見通せていない。西側ももう引けないだろう。ヤクザが目の前にいて撤収する警察など世の中にいない。他方、独裁者プーチンは拡大自殺願望的性癖もあるように思われ、本当に最後の最後何をするのかわからない。世界の運命がこの狂人の掌にあるのかと思うと気分が悪い。ことほど左様に日本を取り巻く安全保障環境は戦後最悪で日々悪化中だ。国家的アジェンダの最上位は誰がどう考えても安全保障のはずだ。なのに、まだ統一教会問題をやっている。本当に思考停止というか現実を見ないというのか、政治はいったい何をやってんだという感じ。かつての社会党、現在の立憲民主党のような、野党と称されるが、結局なんでもかんでも与党のやることの揚げ足とって、与党のやることには全部反対だといっておきゃいいような党が、なぜこの危機下の日本にいまも「のうのうと」存在できているのか本当に理解できない。彼らはとにかく反対、何でも反対、でこの国の政治を邪魔してきた。邪魔をするのが政治だと思っている。こうした党がなくならないのは国民の一定層がそういう考えだからだ。戦前は神国日本という軍部の教条主義が、結果、国家を破綻の淵にまで追いやった。現実から目を背け信じたいことしか信じない集団浅慮。立憲民主党も基本これだと思う。口では戦争反対、平和を言っているが、現実を見ない、見ようとしない、という意味では同じだ。危機は真贋をあぶりだす。

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