Stay Creative

昨夜放送されたNHK「映像の世紀・バタフライエフェクト- 世界を変えた“愚か者”フラーとジョブズ」。素直に感動した。バックミンスター・フラーのことはほとんど知らなかったが、多面体球体の構造物「ジオデシックドーム」があの富士山レーダーにそのまま採用されいたなんて驚いた。ジョブズのスタンフォード大卒業式の伝説のスピーチは僕も好きでいろんなところで引用するが、有名な”Stay Hungry, Stay Foolish”のくだりは、フラーの思想に影響を受けたヒッピーのコミュニティの中で生まれた”Whole Earth Catalog”の廃刊号の裏表紙にあった惜別の辞だということも番組で知った。まさにバタフライエフェクト。お互い直接つながっていなくとも、思想や言葉は時空を超え、時代を超え、国境を越えてつながっていく。「映像の世紀」はもう10年くらい前に、おそらくアナログからデジタルに移行する過程で世界中でuncoverされた映像の数々を歴史の物語として国際共同制作番組として番組化したもの。衝撃的な番組で毎回必ず視聴し録画してきた。「バタフライエフェクト」はこの4月から始まったNHK単独製作のシリーズ。昨日で24回目になる。要するに毎週やっている。45分の番組だが、毎回の見応えはすごい。NHKが持っているアーカイブ映像を編集しているらしいが、どこにあったのかという映像ばかり。「罪と勇気の連鎖」がキーワードということだが、世の中はよい連鎖であれ悪い連鎖であれつながってきたのだということを映像を通して実感する。放送番組は日本国民の無形資産。「映像の世紀・バタフライエフェクト」はまさに世界の誇れる番組だと思う。

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