KINTO

昨日新型プリウスが発表になった。トヨタにしては、というと怒られそうだが、斬新で流麗なスタイリング。これまでのプリウスの無骨でファットなイメージを一変させる素敵なクルマ。ラインナップはいたってシンプル。ここに「KINTO」専用車という設定がある。KINTO。2019年に始まったサービスで、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用が全部コミコミ、ワンパッケージ化された月額定額制。クレジットカード払いも可能で、期間は3年、5年、7年の中から期間が選択できる。KINTOというちょっと変わったネーミングの由来は、トヨタの豊田章男社長が、簡単にクルマライフをスタートし、違うクルマに乗りたくなったら乗り換え、不要になったら返却する。必要な時にすぐに現れ、思いのままに移動できる、という意味で孫悟空の『筋斗雲』にちなんで命名したとWikiには書いてあった。コミコミ、サブスク。今風で一見よさそうな感じもするが、よくよくみるとKINTOでは契約の終期にクルマを返さないといけない。そう、これは従来のようなクルマの「所有」ではなくあくまで「利用」を目的としたサービスで、一生新車を乗り継ぎ乗り回したい人にはとてもいいが、10年、20年同じクルマを乗り続けたい人にはそもそもその所有欲、所有目的が達成できない。加えて、利用期間中そのクルマはそもそもトヨタ(KINTO)側のプロパティなので利用上の制約をいろいろ課せられる。タバコはダメ。ペット同乗もダメ。自分の保険等級を適用できない等々。そもそも、所有するのと同種同等の諸コストを支払いながら結局最後所有できないというのはおかしくね?払い損じゃね?と思ってしまうのはやはり世代が古いせいなのか。おっと、いかん。新型プリウスがよすぎて、普段なら考えないことまで考えてしまった。

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