選挙

きょうは僕の住む町では市議会議員選挙の日だ。市議会、県議会、市長、県知事、衆議院議員、参議院議員。とかく日本は選挙が多い。そして議員が多い。国会議員定数は衆議院が465人、参議院が248人の合計713人。地方議員は全部で3万人を超えるらしい。単純に多いと思う。こうなった理由はそれなりにあるのだろう。日本は地方分権化されていなくていまだに中央政府がものすごくたくさんのことを決めていることはコロナ禍でよくわかった。中央でものごとを決めるのだからもっと効率がよくてもよさそうなものだが、ある意味、選挙で選ばれた3万人の地方議員の声が政党組織を通じていろいろ汲み上げられて省庁にインプットされて政策化されているわけなので、こんな丁寧で手間がかかる政治の仕組みはひょっとすると日本だけなのではないかと思う。国政の場でここんところ「ちょっとどうよ」という政党が次々手を変え品を変え出てくるのも要するに議員定数が多いからだろう。大前研一は最近、参議院は廃止して国会議員は100人、地方は8か10の道州制にして道州議会で地方の問題はやればいい、国会は小選挙区の利害代表ではなく文字通り国政をやるべきだと言っていた。30年変わらない主張。あっぱれだ。暴論のようだが、芯をついている。日本の衰退は誰の目にも明らか。それを変えられないのは国を運営する仕組みがもう機能不全なんだと思う。国会議員100人っていいよね。本当に国民の代表だ。もっと真剣に選ぶだろう。国会がそうなれば当然地方の議会のレベルも上がらざるをえない。僕が生きているうちにそうなるだろうか。そうなってほしい。

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