NHK武田アナの退局
NHKの武田真一アナウンサーがフリーに転身するというニュース。武田さんはご当地阿蘇・高森町のご出身。ご実家は高森町で整形外科医院を開業されている。ああ、あの角のローソンの裏か。なぜか高森町内ではなく隣町・西原村の中学校に行き、高校は市内の熊本高に進学、卒業、そこから筑波大学というご学歴。そしてNHKで日本を代表するアナウンサーになられた。阿蘇地域出身者ではたぶんこれまでで一番の有名人ではないか。知らんけど。そんな武田さんが退局、フリーになるという。現在55歳。昔と違って70、80歳までキャリアを考えなきゃいけない時代になったので、そりゃ55歳はまさに悩みどき真っ盛りのお年頃だと思う。どういう事情があったにせよ、億単位の移籍金をオファーされて、自分の看板のニュース番組をやってくださいって言われたら、そりゃ挑戦しないほうがおかしいと思う。失敗しても成功しても得るものと失うものを天秤にかけりゃ自明の選択だと思う。おめでとうございます、という感じだ。ま、しかし、他方、NHKにとっては痛いですよね。NHKといういろんな意味で社会の公器とされ、いろんな伝統、美風、制約を背負いながら番組を仕切る局アナは一朝一夕には育たない。その局アナのトップ人材、絶対に辞めないんじゃないかと思われていた最もNHKっぽい人がこうやって流出していくのはそこに働く人にとってはやっぱ衝撃だと思う。NHKの会長人事というのが曲者で、昔はお飾り、名誉職だったのが、最近は実業界からやる気マンマンの人が腕を振るえといわれてやるから余計質が悪いと思う。前職の、メガバンクで会長までやった人は最初からどうかと思う人事だった。システム障害を起こしまくって世間に多大の迷惑をかけているあのメガバンクの総帥はもっと責任を感じて大人しくしているべきだったが、NHKでまた腕を振るったようだ。やられる側の組織にとっては迷惑極まりないと思う。トヨタのように真面目に仕事やったプロパーがトップに立てるのならまだやる気になるだろうが、NHKのようにいくらえらくなってもトップにいつなんどきヘンなヤツが来るのかわからない組織ならおちおち安心して仕事をしていられない。そういう意味でも武田さんの判断は真っ当なものだと、他人ごとなら思う。知らんけど。