冬、終了!
「陽春の候」という言葉がぴったりなぽかぽか陽気。阿蘇ではきょう3月5日に一斉に「野焼き」が行われている。今年もこの日がやってきた。この日を境に自然も空気も心も春になっていく。阿蘇の野焼きは千年の歴史があるといわれる。以下引用。「阿蘇の草原が正式に歴史文献に登場するのは、約千年前に作成された平安時代の法律である「延喜式」からですが、阿蘇ではそれよりも前から稲作が行われていたようで、縄文時代の遺跡も多く見られます。昔の人々は稲作に代表される農業を営み、それと密接に関わる役牛や軍用馬などを飼育するために、また、農業に欠かせない肥料を生産するために、草原を維持してきたと考えられています。阿蘇の草原が今あるのは、地域の人々がなりわいとして、放牧、採草、野焼きといった営みを続けてきたことによるものです。」(引用終:https://www.aso-sougen.com/now/01/keep_02.html)そう、牛や馬は稲作のエンジンともいうべき動力だったので、草原、放牧、野焼きはセットだったのだ。しかし、地域の高齢化の進展とともに、野焼きを維持するのは難しくなっている。実際野焼きをやるのは命がけだとも聞く。こんな広大な面積を一日にして焼いてしまうのだから、普通なら大火災だ。民家や建物がない大草原だからなんとかできるともいえる。野焼きが本格化したこの時間、お天気なのにあたりは煙っている。冬、終了!