世界一!
WBCは日本が米国を破って3度目の世界一。米国を破っての優勝は初。米国チームは年俸500億円超の史上最強軍団と言われるだけのことはあってほんと強かった。一瞬も目が離せない、ヒリヒリするような試合展開だった。日本が誇る好投手の、しかも最高水準のピッチを、つまりながら、バットを折りながらなんとかヒットにする米国のバッターたちは本当に流石だった。相撲でいえば怪力どおしががっぷり四つに組んで互いに一歩も引かないという究極の力相撲だった。しかし、二刀流の大谷が1点差の最終回のマウンドでトラウトを三振で打ち取って胴上げ投手だなんて、本当にこんなマンガのような筋立てと結末があるだろうか。それをやるのが大谷なんだなぁ。千両役者という言葉以外見つからない。この試合前のロッカールームでチームの声出しを大谷がやって僕も画面でみた。「僕から一個だけ。憧れるのをやめましょう。ファーストにゴールドシュミットがいたり、センターを見ればマイク・トラウトがいるし、外野にムーキー・ベッツがいたり、野球をやっていたら誰しも聞いたことがあるような選手たちがいると思う。憧れてしまっては超えられないので、僕らは今日超えるために、トップになるために来たので。今日一日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう。」相手に勝つイメージをしっかり持てということ。栗山監督も「ありたい姿」を強く持つ、それを自ら疑ったり自信なくしたり否定したり絶対しない。「信じ切る」という意味でこの両人は本当に怖いほど一貫しているし共通している。困難な状況にすぐに日和がちな弱い僕にとっては「信じる力」の持つ正義と底力を改めて思いしった。野球伝来150年のこの日本でアメリカ相手に勝ち切ったのは国民的慶賀の日だ。是非侍ジャパンのメンバーに国民栄誉賞を。