無実の外国人を投獄する隣国
アステラス製薬の50代の社員が駐在を終えて帰国するというその日に反スパイ法違反容疑で当局に拘束されるという事件。同じく反スパイ法で6年も逮捕投獄された人の話を昨日テレビでやっていた。もう言葉にならないくらい無茶苦茶で酷い話だ。無実の民間人を突然捉えて投獄する。中には亡くなった人もいるらしい。こうした違法な逮捕拘束は延べ17人、今回のアステラスの人を含めて現在もなお5人だか6人だかが拘束されている。外務大臣が行って向こうの外務大臣級の人とかけあうらしいが、独裁国家体制の中では向こうの外務大臣なんて何の権限もない端役だし、だいたい外交部は御用聞きであってそんな話を動かす権限はないだろうし、岸田さんが習近平に電話か何か直接申し入れないとダメだろう。それにしてもこんな国、危なくてつきあってられない。2006年か、2007年くらいだっただろうか。ソニーエリクソン時代、中国にいっしょのチームで働く仲間がいて、行くたびに話もしたし、いろんなところ連れてってもらった時期があった。賢くて優秀で意欲があっていっしょに働いて楽しい仲間。ある日、天安門広場前でものすごい警備が厳しい中で、僕は何気なく「君らのように賢くて知性も知識もある人たちがこんな制約の多い不自由な体制をなんで諾々と受け入れているのか」と英語でその彼に聞いた。彼は顔色が変わり(と思う)その話はここではやめよう、と返してきた。そ、そうか、ここでする話ではないのか。反スパイ法が施行され習近平超独裁の体制下で同じことすればすぐに憲兵にしょっ引かれたかもしれないってことね。現在中国にいる在留邦人は約11万人。ほんとみんな早く帰ってきたほうがいい。中国人が嫌いなわけではないが、この強権独裁国家はほんとに危ない。統一教会問題で大騒ぎした野党はこの件でもなんとか言えよ。