理想の完遂

今朝の日経新聞。2面に「ドイツ、全原発の稼働終了」の記事。へぇー、「脱原発」を理念ではなく完遂したのか。まずそのことに驚く。脱原発をロシアからの天然ガス依存と再生可能エネルギーでやってきたのに、ロシアと突然あんなふうになって、脱原発と脱ロシアの2面作戦を強いられ、それを完遂したドイツ。「2度の対戦を引き起こした近代ドイツ。国家像をよくしたいとの潜在意識があるからこど戦後はリベラルな国家への転換を志向した」と記事にはあるが、いまのロシアの何千倍も暴虐非道の限りを尽くしたヒトラーのドイツがいかに忌み嫌われたか、ロシアを見てれば少し想像できる。日本も似たようなものだ。その両国がいまや西側の旗印「法の支配に基づく国際秩序」を牽引しているのだから歴史は面白い。翻ってアメリカ。トランプが機密文書持ち出しで起訴されて、本人は開き直りそれを共和党の大半が支持するという… いったい何が正義なのか。アメリカは犯罪者を大統領に再選するのだろうか。それこそ世も末である。「ドグマ的であっても理想を掲げ、実現を目指すドイツ」と記事にはあったが、「法律がどうあろうと、既存の秩序をぶっ壊し、白人至上主義の再来を目指すアメリカ」にだけはならないでほしい。

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